特定看護師とは、もともと医療の先進国であるアメリカで始まった制度です。特定看護師はアメリカでは「ナースプラクティショナー」と呼ばれる人材のことで、日本に制度が輸入された時「特定看護師」という名前に訳されました。アメリカにおいては「ナースプラクティショナー」と呼ばれる人は、簡単な医療処置や薬剤の処方といった主体的な看護・医療活動を認められています。日本においての「特定看護師」はまだそこまでの権限が移譲されることはまずなく、従来の看護師の業務範囲である医師の指示のもとの補助的役割の延長として捉えられているようです。
特定看護師については2010年から厚生労働省がモデル事業として試行されています。上記のようにアメリカにおいてのナースプラクティショナーと特定看護師には大きな権限の差があるので、特定看護師になったからといってナースプラクティショナーのような医師の仕事に近い行為を行うことができるというわけではありません。しかしながら、従来の看護師としての責任・権限よりもはるかに大きい、麻酔科の特定看護師や手術前後の医師の業務補助といった、個別での業務内容を行うことができるようになっています。
この背景には日本で既に認定看護師や専門看護師といった看護師としての上級資格が制度化されていることがあります。それらに更に違う種類の権限を持つことになる特定看護師が組み込まれることで、それぞれの役割に混乱が起きてしまうのではないかということが医療現場で不安視されていることもあります。特定看護師の資格にはそのため現段階では法的効力がありませんが、大分県立看護科学大学で全国で初めての特定看護師養成コースが大学院でスタートされています。
日本において「特定看護師」として正式に資格を得て業務にあたるのはかなり先になることでしょう。ですが、アメリカで積極的に活動範囲を広げているナースプラクティショナーを見る限り、今後必ず医療施設に必要な人材となることは確実です。上記の大分県看護科学大学のように既に特定看護師に一定の権限を与えた業務を行わせている例もあります。もし、特定看護師として早い段階から業務に携わりたいと思うのであれば、看護師専門の人材紹介サービスであるナースではたらこ、ナース人材バンク、マイナビ看護師に登録は相談をしてみるのがおすすめです。全国の医療現場における求人動向を聞くこともできるので、キャリアアップの方法などについてもアドバイスをもらうことができます。
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